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思ったことメモ②

思ったことメモ

読書が趣味のA君は、同じく読書好きの友人B君と本の話をしていたらしい

それでAは

「いま、谷崎潤一郎にハマってるんだよね」

って言ったんだって

その言葉を聞くとBは少し顔色を変えて次のような発言をした

 

谷崎潤一郎みたいな高校生が好きそうな本を読むのは高校生で卒業しろよ」

 

 

 

 

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なかなか面白い話ですよね

 

Bの発言についてだけど、

谷崎潤一郎なんて現在でも国文学科でバリバリ研究されてる作家の一人だし、卒論や修論のテーマに選ぶ人だっている。だから「高校生で卒業しろ」っていうのはどう考えてもおかしい

じゃあ何故彼はこんなトンチンカンな発言をしてしまったのかって考えたんだけど、ひょっとしてBは谷崎みたいな文豪には二つのタイプの読者がいると思ったんじゃないかな

一つ目は研究者タイプ。日本近代文学に深く精通していて、谷崎作品の理解に足る十分な教養と読解力を持っている人たち

二つ目は所謂スノッブタイプ。つまり「タニザキ」という響きに惹かれて全く面白いと思えないのに人に自慢するために読んでいるタイプ

ってな感じでね

もっともこんなタイプ分けは存在しないんだけど、もしこう決め込んでいるんだったら先の矛盾は生じない訳だ

つまりBはAが後者だと判断して「高校生レベル」の本の読み方しかできていないと思ったんじゃないのかな

そして「俺はネームバリューに流されずに本当に面白い作品を選べるんやぞ!」ってな読書家のプライドに突き動かされてつい言いたくなったんじゃないのかな

 

 

スノッブやアンチスノッブの問題よりも、「愛好者のタイプ分け」という偏見が露骨に現れてて面白い

アニメでもよくあるよね。女児向けアニメを楽しむ女児と中年オタクとか

本当は同じなのにね